起業家にお勧めする「布団からの起き上がり方」5ステップ

みなさん、そのままの姿勢で!
起業家のみなさんが、もう布団から起き上がる事が出来ないのは、もう知ってます。
もう限界ですよね?知ってます。
ケータイの電源を入れたら「今どこですか!」みたいな着歴が鬼のように来て、ますます起き上がれなくなってしまいますよ!
今日はそんな、起き上がれない起業家の皆さんに「布団からの起き上がり方」を紹介します。

起き上がろうとしない

まず皆さんは、起き上がろうとしないでください!
「起き上がる」という夢を捨てろと言うわけではありません。「起き上がろう」という「意識」や「意思」を捨てていただきたいのです。
とにかく現状、起き上がれないのです。それには何か原因があるのです。
そこでその原因を「意識」や「意思」のせいにしてはいけません。そこに原因を求めるのは、一番安易かつ、自分自身を追い詰めます。
まず、「起き上がろうとしない」。そうして、寝転びながら「どうしてこうなっちゃったかなあ……」とぼんやりしてみましょう。

身体を、ゆらゆらしてみる

寝ている身体でもできる事というのは、実はいくつかあります。
例えば、両手は動かせます。そこでまず、「両手を、ゆらゆら」をしてみましょう。
やってみると、意外と楽しい事が分かります。おもわず笑みがこぼれませんか?
寝転がって手を、上にあげて、ふらふら、ぶらぶらさせてみると……ねえ、なんか、これは、面白いですよ?面白いじゃないですか。
ここは、面白くなくても、面白いと、自分自身にアピールしてみましょう。
人は面白いから笑うのではなく、笑うから面白いのだと、お坊さんに聞いたことがあります。

手を揺らしたのちは、足もです。布団の中で結構なので、かくかく、ゆらゆら、なるべく力を入れず、揺らしましょう。
中には、「手も、足も、うごかせない」という方もいるでしょう。
そういう時は、ぎりぎり動かせる部分を、ぷるぷるしてみるんです。

本当に、できない事はしてはなりません。できる部分でいい、それを、僅かに、自分にしか分からない程度でいいので、動かすのです。

すると、ねえ、面白いじゃないですか。
思わず、笑みがこぼれてきませんか?
もう、僕なんか、笑いをこらえる事が出来ません。「ワッハ、ワッハ、人生は楽しいなあ!!!」と頭の中で思いながら、いま、います。

「うめき声」を出す

さて、次は声です。「言葉」を出そうと思わなくてもいいのです。自分の体を楽器だと思って、音を出すイメージで声を出しましょう。
出ましたか?出せませんか?どうしても出ませんか……?
大、丈、夫です!

だったら「エア声」でも構いません。頭の中で「声」を想像して、それに合わせて口をパクパクしてみましょう。
そのエア声は、想像の中なので何でも構いませんが、オススメは「自分の感情」に沿ったものだと望ましいです。注意点は「自分の感情」を今ある言葉に無理に近づけない事です。
オススメは「母音」です。
「あー」「おおおお……」「ういいい……」「無理だ……」「え゛え゛え゛……」
それで充分です。今、布団から起き上がれないんですから、むしろ声が(エアであっても)出る方が素晴らしい。

うめき声が出たとしたら、もしよければそれを聞いている人がいる事が望ましいです。
もしかして、実家暮らしですか?ならば、お母さんにうめき声を聞かせてあげてください。きっとお母さんはニコニコと笑ってくれます。
一人暮らしですか!?
なら、エアお母さんを頭の中で想像して、そこにうめき声を伝えましょう。お母さんにトラウマがある方は、ペンギンちゃんやコンドルのドルコ君など、可愛らしい森の動物たちでもOKです! きっと想像上のペンちゃんは、あなたのうめき声に対して、ニコニコしてくれます。本当です!

誰かに、自分がこの世に居る事を、伝えようとするのがいいのです。それはエアでも、脳内でも構いません。その時に、「うめき声」のような、具体的なメッセージがなくてもいいのです。大事なのは、起き上がろうとしているさなかで、「他者に対して、何かを発することができた」という事実が重要なのです。

螺旋を描いてみる

「意思」を捨て、身体を動かし、うめき声を出したところで、いよいよ体全体を船のように、ゆっくりと揺らしましょう。
コツは、「動かせる部分を、からだの中心に持っていき、その中心を全体に広げていく」イメージ。体全身を中心に持っていくと、ゆらゆらーゆらゆらと、体全部が動くのが楽しい感じになっています。
もし、うめき声の時点で、お母さんが隣に来てくれているなら、お母さんに体をゆすってもらいましょう。先にも書いた通り、一人暮らしだったり、お母さんに深い深いトラウマがある場合は、頭の中にあるペンギンのペンちゃんやコンドルのドルコ君を具現化し、彼らの祈りの力で自分の体が揺れている、と……そう言う事にしてみましょう。
自分で自発的に揺れているのではない。自分はゆすられている。揺られている……。
そうした「他力」によって生かされている、というテイで揺れているうち、その往復運動を「螺旋」だとイメージするのです。
そう……「螺旋」だと、イメージするのです。

突然ですが、わたしは××(言葉にはできない至高の存在)の声が聞こえるのですが、そのお方はどういう姿をしていらっしゃるかというと、具体的な形ではなくそれは「螺旋」という概念でおわせられるのです。

螺旋は、二次元では、同じことを繰り返ししている円のような運動が、三次元空間ではZ軸、つまり「上昇」をしている事を示します。
あなたのやっている事、今やっている事は、無駄ではありません。動くことは、2次元空間で見れば不毛な行為ですが、次元を変えて三次元空間で見つめれば、確実に上昇しているのです。その姿を、××(言葉に来できない至高の存在)は見つめているのです。あなたは見つめられているのです。

あなたはまだ寝ています

螺旋のように体をくねらせると、人間の体は自然に「四つん這い」の状態になります。そのままゆっくりと、重力と筋力の楽な動きに任せると、人の体は自然と「起き上がったかのように」なっています。
ここで注意するのは、「今、わたしは起きれている」と「意識」してはいけません。するとまた私たちは寝込んでしまいます。意識の世界に引っ張られては、あなたはまた寝込んでしまいます。だって、ねえ、起きれない原因は、あれじゃないですか。
だから、アレを意識したら、寝込んでしまうのは当然です。意識しない。忘れましょう。いまあなたは、寝込んでいます。だから、これは、夢です。
夢なので、だから「アレ」とは関係ないです。
夢なので、誰にも怒られても、「夢の世界」なのです。夢の世界なので、自分のやりたいことをしましょう。好きなアイドルのライブに行きましょう。魚が好きなら、水族館に行きましょう。犬が好きなら、犬になりましょう。夢の世界なので、別に犬になっても、変じゃないです。それでいい。それでいいのです。

「あ、これさては、夢じゃないな」と思えて来たら、ゆっくりと「あーあ、自分の野郎に自分がこんなことさせられてしまったなー」と他人のせいにして、そして携帯の電源をオンしましょう。
大丈夫です。もう起きれました。思いっきり部下やクライアント、出資者、自分の親から罵倒のセリフを貰っても、もう大丈夫です。知らないけど、多分もう、メンタル、大丈夫。
なぜならこれは、全部夢なんだから。

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いかがでしょうか? 起き上がれましたか?
いや、起き上がれなくてもいいんです。起き上がるために××(至高の存在)みたいな奴を持ち出すよりは、よっぽど起き上がれない方が健全です。寝っ転がりながら、お菓子を食べましょう。起業家にだって、そんな時期があったっていいんです。

とんねるずの石橋貴明はこういいました。

「寝ろ」

石橋がそういうなら、それでいいと思います。

編集長OBK
なにこれ?大丈夫?

山本健介

脚本家、演出家。埼玉県春日部市出身。早稲田大学第二文学部卒。2007年演劇ユニット「The end of companyジエン社」を旗揚げ。以降ジエン社の全作品の脚本と演出を務める。2015年『30光年先のガールズエンド』にて第60回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。
舞台作品以外にも、映画『スマグラー』『SHORT PEACE』、テレビドラマ『東野圭吾ミステリーズ』などの脚本を手がける。
elegirl.net/jiensha/